広尾タウンハウス 1969
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Hiroo town house
apartments |
■外国人専用の賃貸住宅 敷地は古い邸宅の跡地で松の大木が繁っていた。 この松の存在感は周辺地域のシンボルでもあった。そこで、この松を残し建物の中に取り込む設計にした。 1階1住居のため、1階はゆったりとした庭を持ち、2階は広いバルコニーに松が日傘のように木陰をつくり、3階は屋上庭園とともに松の樹冠を楽しむように空間構成した。 幹部分には天井がガラスのロビーと階段室を配置し、見上げると松の樹冠をすけて月が見える。 松を残すことには、建設会社、庭師がみな枯れると言って猛反対したが、築後40年近く経過した今も元気な姿を見せている。 大木は個人の敷地にあっても社会的存在でもある。寿命は建築より永い。 出来うる限り大きな樹木は残す努力をするべきだ。 |
名称:広尾タウンハウス 用途:賃貸共同住宅広尾 場所:東京都渋谷区 構造: RC造 地下1階地上3階 戸数:3戸 敷地面積: 710.12㎡ 延床面積: 803.89㎡ 竣工:1969年 施工:大明建設株式会社 |