【名倉邸1974(個人住宅 東京都港区南青山)】

【陽当たりの工夫をした家】

■初期の作品。
  若夫婦のためのローコスト住宅として設計した。
敷地は間口が7mと狭く左右の家も接近しており、唯一の採光は南面だけといって良い。
空間配置はB1Fにダイニングキッチン、1Fにリビング、2Fになった。
リビングとキッチンには広いテラスが欲しいとの要望があったため、陽光の入れ方に工夫が必要だった。
解決策として、実質2階のテラスに穴を開け、ここを通過して陽光をキッチン階に入れた。
キッチンテラスは屋根のある部屋となり、実質的生活空間が広がった。

名称: 名倉邸
用途: 個人住宅 新築
場所: 東京都港区南青山
構造: 木造2階、地下1階建
敷地面積: 98m2
延床面積: 150m2
施工: 大明建設株式会社

 

狭い部屋を、ゆとりある空間に感じるために、ドアー高さを2.4mにした。
  この高さを低い天井高とし、構造体をさけた部分は少しでも高い天井にし、その間に間接照明を仕込む。
  壁も天井も同じ材料、色彩にする。
  床だけは吟味した素材と、色彩を用いる。たったこれだけで、空間の感じかたは大きくなる。
この手法は現在でも変わっていない。

 


Living room リビングルーム

Entrance hall 玄関ホール
※またわずかでも、日光を見るだけで安らぐ。あまり入り過ぎるよ