【一般建築】


■いわゆるビルものは、経済性や法規などの制約が多いが、その制約の中で如何に独自性を出すか、神経を使う。ともすると、ビルのデザインは窓のデザインに終わりがちだが、やはり空間の構成からにじみ出る個性の表現は大切だ。
松井ビル 1969 Matsui Bldg. 事務所ビル東京都渋谷区原宿 Office Harajyku,Tokyo	高崎スクールオブビジネス1980 Takasaki School of business 専門学校群馬県高崎市 Poly school Takasaki city,Gunma pref.

■自分自身の設計としては、始めてのビル。敷地が原宿の交差点に近く、大通りに面した、視認性の高い場所であるため、出窓をモチーフにした。内部からの視界の広がりと、街路から見へる個性の表現だった。今はやたらに派手なファッションビルに埋めつくされた原宿だが、当時は同潤会アパートがまだ住宅として使われており、商業と住居が混在するしっとりとした街だった。この外観もこの街に合ったデザインを模索した結果、こうなった。ちょっぴりサンフランシスコのベイウィンドウも意識していた。	■新幹線高崎駅前の専門学校で、ビジネス、語学、調理などの学科がある総合専門学校で、高崎での歴史はふるい。学校という性格上、自己顕示欲の強い建物であってはならないが。未来を見つめる姿勢は表現したい。当時学校は、学生運動がさかんで、学校生活もギスギスしていた。角丸な人生も良いものだ。という学生へのマッセージとして、角丸としゃれたが、理解されたかどうかは不明。
施設名称：松井ビル場所：東京都渋谷区原宿構造：RC造6階建延床面積： -----㎡施工：大明建設株式会社	施設名称：高崎スクールオブビジネス場所：群馬県高崎市構造：RC造8階建延床面積： 2,624㎡施工：株式会社松村組