【一般建築】


麻布マエダビル 1984
Azabu Maeda Bldg.
事務所ビル
東京都港区南麻布
Office Bldg. Minamiazabu,minato ku Tokyo
吉田ビル 1984
Yoshida Bldg.
事務所ビル
東京都港区麻布十番
Office Bldg. Azabujuubann,Minato-ku, Tokyo


■ 施主は美容院の用品の卸売りとコンサルタン ト会社で、自社ビルとしての利用と、ペントハ ウスを自宅にする計画だった。 デザインは、美容院という性格上、ファッシ ョン性が要求されるが、卸売りのため、華美は さけたい。住宅には仕事関係の来客も多い。 結果、事務所部分はコンクリート打放しの簡 素の表現にし、ペントハウスを食い込むように 乗せた。このペントハウスは麻布マエダのサイ ンでもある。 施主の前田が高校時代からの友人だったので、 毎晩六本木で飲みながら議論をした。 飲み代は割り勘だったので、彼は設計料の二重 払い、私は設計料を飲んでしまった。 数年前に彼は他界したが、若い日の想い出の 小品である。 ■事務用品の製造販売会社の自社ビルとして 企画した。この建物もペントハウスがオーナ ー住居になっている。 事務所部分は自社ビルらしく、外壁を御影 石貼りにした以外ごくオーソドックにまとめ た。住宅は婦人がお茶をなさる関係から本格 的茶庭を持つ、和風建築にした。 *この設計で忘れられないのは、施主が方位学に熱心 だったことだ。平面構想の段階からその先生と相談 するのだが、住宅に適した方位と、事務所は違うと のことで、エレベーターヤパイプシャフトの位置決 定で、四苦八苦した。やっと平面のOKがでたので、 それを模型にした。よせば良いのに、施主がそれを先生に見せた結果、立体では方位が違ってくるとの こと。また計画が降出しに戻った。 不幸にしてこの最中に先生がなくなった。不謹慎 ながら、これで計画が進むと思っていたのだが、施主は別の先生を連れてきてしまった。 しかしこの時は私なりに、方位学の勉強をしていたので、議論をしながらなんとかまとめた。
施設名称:麻布マエダビル
場所: 東京都港区南麻布
構造:RC造6階建
延床面積: 521㎡
施工: 前田建設株式会社
施設名称:吉田ビル
場所: 東京都港区麻布十番
構造:RC造7階建
延床面積: 470㎡
施工: 清水建設株式会社
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