公共、一般(Public, Others)

 

【公共建築】
●1980:鳳来町 やまびこの丘(Hill of YAMABIKO)
●1983:掛川市 生涯学習センター(Life long EDUCATION CENTER)
●1997:高根沢町 元気アップ村(GENNKIAPPU MURA)

【一般建築】
●1969:松井ビル(Matsui Bldg.)
●1980:高崎スクールオブビジネス(Takasaki School of busines)
●1983:政文堂ビル(Seibundo Bldg.)
●1984:クレードル幡ヶ谷ビル(Credor Hatagaya Bldg.)
●1984:麻布マエダビル(Azabu Naeda Bldg.)
●1984:吉田ビル(Yoshida Bldg.)

【店鋪・飲食店】
●1972ウッドコック(Wood cock)
●2004:レストラン十楽(JUURAKU)



【公共建築】
公共建築といっても他の建築と変わりが無いのだが、私の設計した公共建築は、何故かリソート的建築が 多い。リゾート設計者と思われているらしい。民間建築と施主が違うため分類を別にした。 地方自治体の建築は、何らかの補助金を使うことが多い。特に過疎地域の建設では複数の補助事業を組合 せる例が多い。上級官庁の権限は絶大で、また縦割りになっており、複数の省庁から補助金を得た場合、建 物を1センチでも離せなどと要求する。設計者も本来の業務と関係ないことで、混乱させられることがある。 蓬莱町のやまびこの丘などは、始めての実験事業だが、中間官庁の役人から、「前例がない。」などと言わ れ、「前例がないから実験事業なのだ。」などとお笑いのようなやりとりもした。 掛川市の生涯学習センターは、名物市長と言われた秦村純一氏と担当者、市民、諸官庁と共にコンセプト づくりから参加したので、良い結果が生まれた。 高根沢の元気あっぷ村も同様に、町長や町担当者、地域住民と徹底的に議論したため、この種の施設では 日本一の利用実績を初年度から確保できた。評判の悪い箱物も利用されれば、文句はないはずだ。

【一般建築】
オフィスビル 昔ミノル・ヤマサキの事務所でワールド・トレード・センターの建築模型を徹夜で作りながら、いつが 自分の設計する超高層ビルの模型を作りたい、と思っていた。当時日本は法規で10階建てまでに制限され ていたので、110階の建築は夢のようだった。 日本も今超高層建築時代になったが、何故か私の設計にはビル物が少ない。ほとんどの作品が地面に這い つくばっている。ここに紹介するのは私の高層建築である。 合歓の郷ミュージックキャンプは既存の建物、数棟を小さな建物で一体化させた。デザインの楽しさをを 満喫した小品である。

【店鋪・飲食店】
店鋪設計には興味をもっているのだが、建築設計と店鋪設計は分野が異なるため、数件の実績しかない。 ウッドコックはその数少ない作品の一つで、内装というより装置の設計のようだと人が言う。 飲食店は若い頃かなりの数設計したが、そのほとんどが銀座や六本木のバーで、ボランティアというよ うなもので、記録が残っていない。今でも忘れられない出来事は、たまたま黒川紀章が隣のバー のデザインをし、そこに石膏の男性裸体彫刻の写真を飾ったところ、公然猥褻罪で摘発され新聞沙汰になっ た。隣の私の設計でも女性のヌード写真を壁いっぱいに飾ったが、微妙に局部を隠したので、おとがめはな かった。黒川さんに、「貴方の写真はギリシャ芸術で、私のはグラビア雑誌的なのに何故芸術が摘発されるの だろう。」と話したところ、彼は、「This is Japan.」と語った。ちなみにTHIS IS JAPAN は彼を始めて海外 に紹介した雑誌の名前である。権力への挑戦などというおおげさな主題ではないはずだが・・・ さて、十楽はまじめに取組んだ作品で、伝統と現代、対立と調和などのテーマを追求した。

 

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